空にはレンガのような壁がある
第二次世界大戦が終わったころ、アメリカではジェット機の
開発が盛んになり、音速を超える機体を開発していました。
ジェット機の性能が上がり、そのスピードは音速(時速約
1200km)に近づいていきました。ところが音速を超えようと
すると機体は制御不能になり、最悪墜落をしてしまいました。
一説には4回に1回は墜落していたといわれています(映画:
ライトスタッフより)その時パイロットたちは、空には悪魔が
住んでおり、音速を超えようとするとレンガような壁をつくり
行くてを阻んでいると言われました。
もちろん、悪魔がいるわけではなく物理的には、飛行機が高速で
飛ぶと、その周りの空気は圧縮され、逃げ場を失い、翼の付近は
激しい振動を起こし、翼を押し上げる揚力が失われます。エンジンや
機体の剛性が弱い時には、コントロールを失い、墜落します。
そのようなわけで、テストパイロット達は音速を超えるのは
無理だと思っていました。なかには大金を積まないと乗らないと
いうパイロットもいました。
しかし、なかにはそんな壁なんてないと思っているパイロットも
いました。1947年10月14日、チャック・イェーガーは
ベルX-1に乗って、ついに音速の壁を突破して、マッハ1.06を
記録しました。
彼はなぜ音速を突破できたのか。飛行機の技術の進歩もあったで
しょうが、みんなが信じていた、空にはレンガような見えない壁
なんで存在しないと確信を持っていたからだと思います。
私達も、これは無理だと思っている事も、実は思い込み、観念で
ある可能性があります。長い間、そうだと思っていると、その考えは
自分の一部になってしまい、疑うようもない考えてなっていたりします。
自分の思い込み、観念になっているブレーキを外すと、思いのほか
スムーズに事が運ぶこともあります。自分には思い込みがあるかどうか
そしてそれがブレーキになっているのではないかと考えてみませんんか
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