今回は特に近しい人以外には話していない、
私の暗黒時代のお話を書きます。
トレーダーに転向
私は2004年から2011年までブライベート
トレーダー(自分の資金でトレードする)
でした。
それ以前から、株の売買をやっていましたが
その面白さにハマってしまい、とうとう
当時の自営業をやめて、専業のトレーダーと
してやっていくことにしました。
2004年頃は株価も右肩上がりで、トレードを
するにはとても環境の良い時代でした。
最初の頃はトレードもうまくいっており
念願の車、ボルボも買えました。 このまま、
続けると2年位でポルシェも 買えるかもしれ
ないと、有頂天になって いました。
しかし、その背後からゆっくりと、
暗い影を忍び寄っていました。
暗黒時代の到来
2008年リーマンブラザーズの破綻を機に
世界的な金融恐慌が起こりました。
日経平均株価は1万円を割り、長く低迷する
時代となったのです。 それまでのトレード
手法は使えなくなり、 私は利益を出せなく
なり、年間損益もマイナスとなって
しまいました。
東日本大震災
決定的だったのは、2011年の東日本大震災
でした。株価は低迷だけでなく、値動きが
なくなり、株式市況は死んだも同然でした。
私の資金は底をつき、ついにトレーダーを
やめることになりました。
建築士の免許があるので、ホームセンターの
リフォーム部門に就職して、人生2度目の
会社員となりました。
外部要因だけではなかった
このように書くと、外部要因でダメになった
ように見えますが、実は、私のトレード自体
にも問題がありました。
それは人間が持っている、当たり前の感情が
私の場合、より濃く出てしまいました。
極端に損を嫌う
人は快楽を求めるか、痛みを避ける行動に出るか、
どちらかといわれてます。 私の場合、痛み=
損失を極端に恐れました。
当たり前といわれるかもしれませんが、
トレードでは利益を伸ばし、損失を少なくする
行動を取らなかればなりません。
しかし往々にして、人は逆の行動に出ます。
つまり、利益は早く確定して、損切りを
遅らせます。(損切りをしなければ、そのうち
値が戻るだろうという、淡い期待 その結果、
利益は少なく、損失は多くなります
(最終的に、恐怖で損切りをする)その傾向は
私の場合、強く出でしまいました。
自分を律しられない
その次にどうしたかというと、トレードの
ルールを作りました。 売買するタイミングに
ルールを決めて、その通りにトレードすると
いうものでした。
しかし、買いたい衝動、売りたい衝動を抑え
きれないで、さらには、例外を作り、 ルールを
守ることはできませんでした。
それではパフォーマンスは落ちるわけです。
トレーダーの最後の方は、資金は少なくなり
焦れば焦るほど、どつぼにハマっていきました。
長い後悔の時期
40代の7年間、トレードをしていたことを
長い間、後悔していました。 あの時失った
資金があれば、あの時、他の 仕事をしたならと
私を苦しめていました。
スピリチュアルに出会って
しかし、スピリチュアルライフコーチの道に
進んでからは、この思いを手放すことが
できました。スピリチュアルでは、人生に失敗は
ありません。 全てが魂を成長させるための経験です。
私にとってトレーダーは魂を成長させること
にはなっていなかったのです。
神様はそれを教えるために、トレーダーとしての
人生を終わらせた、と思っています。
今、私は魂を成長させる方向へ進んでいます。
あの頃があったからこそ、今の人生があるそう
言える人生でありたいと思っています。
今回は長い文章でしたが、ここまで読んで 頂き、
大変有難うござました。
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